FXCMジャパン代表取締役の山内英貴が毎日つれづれに思うことを書いていきます。|代表取締役 山内英貴のきょうのつれづれ

■ バーナンキ・プットと日本国債(2/3)

マーケット
9:10
2010/09/08

ふたつめは、‘債券バブル’機運もある中で、欧米のマクロ系マネジャーを中心に、ここ2~3年注目されながら、結果的に裏目に出ているテーマ、「日本国債ショート」です。最近送られてきたニューヨーク・ベースのファンド・オブ・ファンズの四半期レターで、「いったい、誰がどうやって‘リターン・フリー・リスク(*このフレーズは、Jim Grant氏の著作『Grant’s Interest Rate Observer』の中で使われて流行りました。)’の日本国債を投資家に購入させているのか?」不思議でならなかったとしながら、以下の広告を紹介して‘謎解き’をしています。

jgb_ads.pdfをダウンロード

これは、個人向け国債の新商品として3年満期の固定金利型国債「固定3」の募集を開始した際に財務省が実施した広告です。海外のプレイヤーにとっては、政府が国債を‘消化’(この用語も特殊ですね・・)するために、公にセックス・アピールを活用しているように見えて、驚きだったそうです。

(3)に続く


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■ バーナンキ・プットと日本国債(1/3)

マーケット
8:53
2010/09/07

仕事柄、いろいろなヘッジファンド運用者の見通しを聞く機会が多いのですが、今回はその中で、最近印象に残った話を2つほどご紹介します。

ひとつめは、香港ベースの債券系運用に強いヘッジファンド・マネジャーです。

1996年12月にグリーンスパンが語った「Irrational Exuberance(根拠なき熱狂)」は有名ですが、その後グリーンスパンは、再び市場に警鐘を鳴らしてバブルの芽をつむことなく、株式市場の熱狂がITバブルへと突き進むのを放置し、ついにITバブルが崩壊した後に、政策金利を6.5%から1.0%まで迅速に引き下げました。これは後に「グリーンスパン・プット」と呼ばれ、株式バブルの拠り所となりました。市場は、「グリーンスパンとFEDは、景気回復がしっかりするまでは金利を低位に据え置く」とみて、より大きなバブルを形成しました。彼の見立では「根拠なき熱狂」ではなく、グリーンスパン・プットに支えられた「根拠ある上昇」であったということでした。

さる2010年7月、バーナンキ議長は「Unusually Uncertain(異常なほど不確実)」と述べました。彼はこれを「バーナンキ・プット」の始まりと称して、グリーンスパンの時代には株式の購入にライセンスが与えられたのと対比して、バーナンキの時代には米国長期債の購入にライセンスが与えられたと述べています。

(2)に続く


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■ レバレッジ規制後のよりよい取引環境実現に向けて

社長日記
11:23
2010/08/30

今月はじめからスタートした上限50倍のレバレッジ規制の下で、よりよいFX取引環境をご提供するため、FXCMジャパンは次のようなことを考えています。

1.システム・トレード・サービスの強化

7月にフル・モデルチェンジしたシストレ・ステーションはおかげさまで強いご関心を頂いております。より安定したリターン創出に貢献できるよう、独自の取引支援ツール・分析ツールやタイムリーな情報提供を含めて、力を入れてまいります。

また、プログラミングに関する一定の知識をお持ちで、FX取引環境をさらに充実させたいと希望するみなさまには、Order 2 Go APIをご提供しています。詳しくは、以下をごらんください。

https://www.fxcm.co.jp/news/detail/2010/k1pgmk000000z8n9.html

さらに、ご要望の強いMT4とともに、同等スペックを有する独自ツールストラテジー・トレイダーのリリースを準備中ですのご期待ください。

2.1,000通貨単位の取引環境

より小額の証拠金で取引可能な環境をご提供しています。FXCMジャパンのトレーディング・ステーション(TS)は、10,000通貨でも1,000通貨でも、取引手数料なしに、同じレートでの取引が可能です。

3.モバイル取引環境

Android アプリ、i-phoneアプリ版のリリースを準備中で、まもなく詳細を発表できると思います。

投資家のみなさまのごニーズに応えて、レバ規制後の取引環境に適応したサービス・商品の改善に今後も努めてまいりますので、引き続きよろしくお願いします。


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■ 中国経済と人民元

社長日記
13:24
2010/08/23

4-6月期のドル建てGDPで、中国が日本を抜き、世界第2位の規模となったニュースが報じられました。時間の問題ではあったわけですが、事実そのものよりも、現在進行形で中国が高成長を続ける一方、日本はむしろ収縮していることが問題です。

また、人民元のドル連動を、かつての日本円の辿った軌跡のようにフロートさせると、中国のGDPは一気に米国にも肉薄する可能性があります。

こうした中、マクドナルド社は、人民元建社債を外国企業として初めて香港で発行するそうです。香港で(事実上のオフショアで)、人民元建資産を保有する機会も増えそうです。


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■ レバレッジ規制スタート

社長日記
9:12
2010/08/09

先週、FXのレバレッジを最大50倍までとする規制が発効しました。FXの投資スタイル、FX業者の経営にも大きな影響を与えると思われます。

私は、ややもすると「オンライン・カジノ化」していたFXが、本来の「資産運用業務」に戻る契機と考えており、短期的にはショックも大きいものの、長期的にはむしろよい方向に向かうのではないかと期待しています。

FXCMジャパンとしては、レバレッジ規制後の世界でのベスト・サービス・プロバイダーを目指して、以下の3点に当面注力して経営に取り組んでまいります。

1)取引単位の小口化(10,000通貨単位から1,000通貨単位への引き下げを実施済)

別途手数料を頂いたり、スプレッドの条件が悪くなることなく、従来通りの取引コストで小口取引も行えます。

2)シストレ・ステーション(7月リリース済)

低レバレッジで、長期的に安定したリターンを求める投資家向けに、よりバージョンアップした全自動FX取引サービスを7月から提供しています。

3)効率的経営

FX業界全体の取引高が減少する中で、市場リスクをとることも極力回避しながら、安定した経営を行い、よりよい取引環境・取引コストを安心してご利用いただけるよう、一層の企業努力を払います。

引き続き、ご愛顧くださいますよう、お願いします。


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■ レバレッジ規制前夜

社長日記
14:42
2010/07/30

来週から、いわゆるレバレッジ規制が導入されます。

FXCMジャパンでは万全の準備を整えていますが、お客さまにおかれましては、改めて変更点や現状のポジションへの影響などをご確認ください。

また、一部のFX業者は先行して証拠金率の引き上げを行っていますが、多くは来週明けに、一斉に新ルールが適用されます。その結果、まとまった損切りが発動されたりするなど、月曜日早朝、流動性の薄いシドニー時間に予想外の相場変動が生じる可能性があります。また、スプレッドが一時的に大きく拡大する可能性なども考えられますので、証拠金管理だけでなく、週越えのポジション管理には十分にご留意ください。


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■ Order 2 Go リリース

社長日記
10:44
2010/07/26

先週末より、プログラム売買の取引環境をご提供するために、Order2Go COM APIの提供を開始しました。詳細は以下のページをご覧ください。

https://www.fxcm.co.jp/news/detail/2010/k1pgmk000000ypxj.html/k1pgmk000000ypxj.html

主な特徴としては、

・TS2と同じ取引機能が利用でき、

・多くの演算箇所がCOMコンポーネントにおいて対応済み、

という点が挙げられます。

そして、この結果、

・一定水準のプログラミング知識をお持ちの投資家のみなさんにとっては、

・ディーラーによる約定拒否のないNDD(no dealing desk)取引環境において、

・お客さま自身がカスタマイズするトレード環境を整備可能、

になります。

なお、本件については、カスタマーサポートの対象外となりますので、よろしくご了承ください。


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■ 猛暑到来

社長日記
10:41
2010/07/20

関東では連休前に梅雨が明けて、猛暑がやってきました。日本列島の夏の風物詩のひとつともいえる甲子園がもうすぐです。

まったくの私ごとですが、この三連休は、長男が所属する地元小学校の少年野球クラブの夏合宿に泊り込んできました。3日間でかなり赤黒く(笑)日焼けしてしまい、「海?」とか「ゴルフ?」とか聞かれるのですが、「野球」(の手伝い)です。

私も子どもの頃は野球少年でしたので、昔を思い出しました。ちょっと気を抜くと監督・コーチの怒声が飛び交う風景は昔ながらで、そこにはまだ「一徹と飛雄馬」的な昭和のスポ魂のノリが残っています。若いお母さんたちの間ではそれが野球不人気の理由だという話も聞きましたが。。。

一方、昔は「練習中は水は飲むな」とか「肩こわすから野球部員の水泳は禁止」といった数々の迷信はもちろんありません。

なにごとにも、「変わること・変わらないこと」があります。

最も変わらないなぁと感じるのは、仲間とともに早朝から日暮れまで埃まみれで真っ黒になって白球を追いかける子どもたちのひたむきさや、ひと夏を越えて大きく成長することでしょうか。


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■ ベター・フィル

社長日記
9:46
2010/07/15

ベター・フィル = better fill

注文執行において、お客さまにとってよりよいレートで約定がなされることを指します。

FXCMジャパンは、今週から注文執行に関する仕様を一部変更し、この’ベター・フィル’型の仕組みを導入しました。すでにお気づきのお客さまもいらっしゃると思います。

https://www.fxcm.co.jp/news/detail/2010/k1pgmk000000yhz2.html/k1pgmk000000yhz2.html

簡単にいいますと、成行・指値注文のスリッページが発生する場合、お客さまにとって不利な方向だけではなく、有利な方向にもずれが生じ得るということです。とくに、週末をはさんで大きく窓(ギャップ)を空けて取引が始まるような場合、指値よりも有利なレートで取引が開始されたとします。この場合には、指値ではなく、より’ベターな’そのときのレートで注文執行を行います。もちろん、逆指値やストップロスは不利な方向へのスリッページが発生しますが、リミット注文のベターフィルが作動することにより、より公平かつフェアな注文執行が可能になるものと思います。

今回、事後報告となる形で急遽導入に踏み切った背景を簡単にご説明しますと、当社システム提供元である米国FXCM社が、米国監督当局(NFA)の意向を受けて、EE(NDD)モデルの場合、順指値に対してもより有利な(ベター)レートでのカバーができたときはその超過利益分の一部(適正利益分を控除)を顧客に還元することが「公正」であると判断してリリースし、当社も賛同したものです。

このたびの機能追加の方向性は、当社が推進するEE(NDD)モデルの「公平」・「公正」・「透明」さの完成度を大きく高める重要なステップになると確信しておりますし、投資家のみなさまの取引環境の改善につながるものと考えています。

カバー率100%(正確には99.9・・%)のFXCMジャパンのモデルには、長所と短所(課題)がありますが、今回、大きな課題をひとつクリアすることができました。今後も課題をひとつひとつ解決し、お客さまの声を可能な限り反映し、長所を際立たせるよう努力していきます。

(*)

EE = External Execution (社外=インターバンクで実質的な約定が行われる仕組み)

NDD = No Dealing Desk (レート配信・注文執行等に業者が一切介入しない仕組み)


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■ シストレステーション稼動開始しました

社長日記
10:19
2010/07/12

スペイン対オランダ。大航海時代を彷彿とさせる顔合わせでしたね。5月の荒れ相場から一変して、ワールドカップ期間中は静かなマーケットでした。たしかに、ディーリングルームもスクリーンのいくつかは生中継画面になり、市場参加者の関心もそちらに向くため、ワールドカップやオリンピック、甲子園などの期間中は相場が凪ぐといわれますが、その通りなのでしょう。

さて、今日からシストレ・ステーションが本番稼動です。フル・モデルチェンジしたFX自動売買サービスをぜひお試しください。


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■ シストレステーション

社長日記社長日記
10:53
2010/07/05

来週、7月12日から、自動取引サービス「シストレ・ステーション」の提供を開始します。

https://www.systre-station.com/

FXCMジャパンが、自動取引の先駆けとして「らくちんFX」を2008年12月にスタートして以来、約1年半が経過し、口座数は10,000を超えました。この間、予想外のものを含めて、多くの課題が浮き彫りになり、システム開発元のTradency社(イスラエル)とともに、抜本的な改善策の検討を重ねてまいりましたが、そのひとつの答えが今回のフル・モデル・チェンジです。

お客さまの期待に応えて、できるだけリスク・リターンの良好なサービスとすることができるよう、引き続き努力してまいりますので、ぜひ忌憚のないご意見・ご要望をお寄せください。

また、FX自動取引をご利用でない投資家のみなさまには、この機会にぜひデモ取引を体験してみてください。


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■ スマートフォン対応

社長日記社長日記
11:50
2010/06/28

お待たせしました。

本日より、i-phoneやandroidなどのスマートフォン取引環境を提供開始します。詳細は、コチラ

http://www.fxcm.co.jp/tools/smart.html

です。また、より利便性の高い、スマートフォン上のアプリとして取引環境のご提供も準備を進めておりますので、ご期待ください。


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■ TSタイトGP シーズンⅣ まもなくゴール!

社長日記社長日記
10:07
2010/06/22

ご好評のTSタイトGPシーズンⅣがまもなくフィニッシュです。

が、最終ラップ近くの途中経過はすごいことになっています。

http://contest.fxcm.co.jp/

トップを独走するmilkcoffeeさまは、なんと

当初手持ちの 5,000,000円 を、 189,259,524円!

ランキング上位のみなさんは、ここに来て、さらに加速しているようです。


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■ 香港でみる風景

グローバル投資グローバル投資
10:54
2010/06/21

先週末、2年半ぶりに香港に出張しました。

よく聞くことですが、屏風を立てるように超高層マンションが郊外にも開発され、市内の日常生活の場面での脱英語化が進んでいるなぁ、と改めて感じます。

香港には有象無象の資産運用会社が集積しており、何人かのヘッジファンドにも会いました。その中で、逆張り的な運用戦略で高い評価を得ている欧州出身のマクロ・ファンドの運用者の話が特に印象的でした。彼は、かつて欧州系投資銀行のストラテジストとして90年代には東京に駐在した経験もあります。いわく、

・欧州の問題は根深く、まだまだ深刻化する。

・EUと同様に、今後はアングロサクソン(英米)経済に波及する。

・景気は二番底を打つことになり、デフレが深刻化する。

・輸出主導の中国経済も影響は避けられず、計画的に成長を誘導し続ければするほど、かつての日本のようにバブルが弾けた場合の影響は計り知れない。ただし、それが来年か10年後かはわからないが。

・デフレの中で、財政や通貨への信任が失われると、商品価格は下落するものの、ゴールドが価値退蔵の手段として一人がちするかもしれない。

・エネルギーや資源をショートして、ゴールドをロングしている。

とこんな具合です。その一方で、話が2時間近く弾んだ後、最後にこんなことも言っていました。

・実は、自分の個人資産の75%は自分のファンドに投資している。デフレで稼げると思う。しかし、残る25%は、中国株ロング・オンリーのストック・ピッカー(銘柄選択の上手な運用者)のファンドに投資している。10年単位でみると、これがベストのポートフォリオだと思う。


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■ デフレとインフレ

社長日記
14:00
2010/06/07

すでにお読みになった方も少なくないと思いますが、久しぶりにThe Economist最新号の表紙に日の丸が踊りました。が、真ん中の’Rising sun’がズルっとずり落ちて、ぽっかり穴が空いてしまった日の丸です。

同誌は、欧米中心の’Japan passing’論かまびすしい間も、世界第2位の経済大国であり、グローバル経済が成長するために欠かせない資本の輸出国でもあり、かつては世界中から羨望を集めてきた日本経済の復活の可能性をたびたび取り上げ、期待を表明してきた‘良識派’メディアだと思いますが、とうとう、‘ここまで落ちてしまった以上、サプライズはよい方向にしか起こえ得ないという意味では、今回こそ期待できるかもしれない’とまで言わしめてしまいました。

あえて一人の国民という立場から個人的な感想を述べるなら、第2次大戦後、予め敷かれたレールの上を一気に走り抜けるがごとき‘右肩上がりの成長’を前提として構築された様々な枠組みを根本的に見直さねばならない、という凡庸な評論家的な表現に尽きてしまうのですが、とにかく硬直化したものを柔軟にし、逆に不安定なものを安定化させる、ことが必要なのではないかと強く感じます。

たとえば、不安定の筆頭格が政権ですが、短命に終わってしまう責任を政権当事者や与党のみに負わせるのも酷だと多くの人が感じているのではないでしょうか。国民総中流で、大多数が満足していた右肩上がりの状況では、自民党一党支配が機能しました。プラスマイナス両面ありますが、シンガポールが典型的な例です。拡大するパイの恩恵に何らかの形でありつけるからです。ところが、マクロ環境が大きく変わった今、日本はメディアの影響を強く受けた大衆迎合的な色彩が濃くなり、なにか硬直化した問題点を修正しようとする都度、各論反対の声があちこちから上がって、トップダウン型の政策遂行が困難に陥りがちです。

どうも日本は、社会としてなのか、構成員である私たちの個性の問題なのかはよくわかりませんが、「チクッとした痛み」に対してとても脆弱になってしまったのかもしれません。痛みを伴わない各論政策パッケージをだれも用意できない限り、‘軌道修正’そのものが不可能となり、いままでの延長線上を走り続けることになります。

冒頭から脱線してしまいましたが、本稿で取り上げたかったThe Economist最新号の話題は、’The deflation dilemma’という別の論説です。要するに、「次はインフレか、デフレか」というものです。インフレを示唆する金価格の上昇と、デフレを示唆する金利低下が同時に起こっている現状を分析した興味深い内容です。

資産運用への影響という点では、実質的な購買力(というか貨幣価値)が維持されている(マーケットについていっている)限りはどちらも中立という見方もありますが、一方、ポートフォリオの裏側に債務が存在するとなると、話は違います。デフレでマイナス成長となっても負債元本は減少しない以上、名目資産価値がマーケットに追随するのではプット・オプションをショートしているようなペイオフになって、確実にバランスシートは劣化します。

当社グループは、2000年の創業来、「ディスインフレは長期化する」というビッグ・ピクチャーを描き、市場リスクとの相関を抑えたオルタナティブ投資にフォーカスしてきました。「インフレ時代だった20世紀」の終焉とともに、インフレ=右肩上がりを前提として精緻に構築された経済理論や資産運用理論も一皮剥ける必要があるのではないでしょうか。教科書通りにいかないところが、投資のおもしろさなのかもしれませんが。。。


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■ TSタイトGP シーズンⅣ

社長日記
10:04
2010/05/26

ご好評いただいているTSタイトGPのシーズンⅣですが、当社の人為的なミスにより、一時的に中断を余儀なくされる状況となりました。さきほど復旧いたしましたが、参加者のみなさまにはたいへんご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

http://contest.fxcm.co.jp/topics/entry/2010/05/000092.html

お詫び申し上げるとともに、再発防止を徹底します。

GWをはさんだ市場の混乱はまだまだ完全には回復しておらず、インターバンクの一部の銀行はマーケットメイクに対して非常に慎重な姿勢を崩しておりません。もうしばらくは、市場の流動性・ボラティリティに対する細心の注意が必要な状況が続きそうです。

もちろん、よく動く相場のリスクの裏側には常に収益機会が同居しているということですし、まだTSタイトを経験されていない方には、この機会にぜひTSタイトGPに参加していただき、ナマに限りなく近い(インターバンク)FX市場のライブ感を味わっていただきたいと思います。


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■ 市場の誤り?(その2)

マーケット
11:13
2010/05/25

1913年から2003年までの市場のボラティリティは、数量的な経済理論に沿わないというベノイト・マンデルフローの話を前回書きました。

さらに、ギリシャ危機を契機にいま市場で起こっていることは、

ソブリン=無リスク

という資本市場理論の大前提に疑問符がついているということです。そうなると、さまざまなリスクの計算根拠となる算式自体の信憑性と、さまざまな有価証券の価値判断そのものが困難になり、金融市場は大混乱に陥りかねません(そんなことにはなってほしくありませんが、リスクがまったくないともいえません)。

自由化され、IT化の進んだグローバルな金融資本市場がもたらしたバブルがリーマン・ショックで弾けた後、モルヒネのように多用されているのが「ソブリン・バブル」。民間から公的担い手への移転が進みましたが、今度はその歪みが顕在化しつつあります。

銀行の有価証券運用でも、国内最大投信でも、個人投資でも、郵貯問題でも、ソブリン信奉根強いお国がらの筆頭格が日本だと思います。いま起こっている混乱も、遠い外国の火事ではなく、本質的には日本のあり方に帰ってくる話だと思いますし、リスクのとり方(資産運用・保全のやり方)に対する示唆に富むものだと感じます。

市場の誤り、というよりは、経済理論、金融理論の前提が完全ではない、ということなのでしょう。


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■ 市場の誤り?(その1)

マーケット
11:01
2010/05/24

「フラクタル理論」の先駆者として知られるポーランド出身の経済学者、ベノイト・マンデルフロー が次のように書いています。

************

ベルカーブ(標準偏差曲線)が現実にうまく当てはまるかというと、あまりそうではありません。

1916年から2003年にかけて、ダウインデックスの日次の動きは、ペーパー上では単純なベルカーブに沿って広がっていません。中心から離れると、より分散しており、極端に大きな動きが多すぎるのです。

理論上は、その期間に、日次3.4%以上の値動きを超える日は58日あるべきですが、実際には1,001日もありました。

同様に、理論上は、4.5%以上動く日は6日ですが、実際には366日ありました。

理論上は、7%以上動く日は30万年に一回だけ起こるはずですが、実際には20世紀の間に48日もありました。

実のところは、破滅的な時代には予想を覆すようなことが起きます。さもなくば、おそらく我々の前提が間違っているのかもしれません。

************

(次稿に続く)


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■ Wカップと野生の王国

15:04
2010/05/21

昨夜はシンガポール赴任が内定した知人の送別会でした。シンガポールだからこそ、行ってみたい場所はどこか、という話になり、南半球エクスプレスで飛ぶ南アフリカ共和国が話題になりました。

私が当時在住していたシンガポールから、ヨハネスブルグ、ケープタウン経由、ブエノスアイレス行きというすごいフライトに乗って訪れたのが1998年、もう12年も前のことです。南アの大西洋側は西欧型気候で、土地は赤褐色のアフリカっぽい土壌ですが、郊外にワイナリーが点在するようなとてもきれいなところでした。

ケープタウンから喜望峰までは、レンタカーで3-4時間程の距離。灯台は荒涼とした岩場の半島の先端にあり、近くには総ガラス張りのきれいなレストランがあります。窓際のテーブルで食事をしていたときにその事件は起こりました。

窓のすぐ外側を、私たちの席から2-3m程度の距離を、アウストラロピテクスが普通に通りすぎていった(と真剣に思った)のです!

赤茶けた荒涼とした原野を背景に、ゆっくりと直立歩行で進んでいきます・・・。

じつは、これ、野生のヒヒだったのです。レストランのウエイターが手馴れたようにモップで追い払うと、そのまま原野に消えていったのでした。

これは私にとってはじつに衝撃的な体験というか光景でした。タイムトラベルしたみたいな。。本当に原人に見えたんです!風景とか空気とか「荒れる海」の風と波の音とかに溶け込んで。

その後、ケープタウンへの帰り道は、世界一美しい海沿いのドライブルートといわれる「チャップマンズ・ピークス・ドライブ」という大西洋の断崖上を走って帰途に。

なんともいえない不思議なところです。みなさんも機会あればぜひ一度レンタカーで巡ってみてください。


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FXCMジャパンオフィシャルブログに記載されてる文章は、執筆者の個人的な見解や感想を記したものです。 よって、FXCMジャパンオフィシャルブログに記載されてる見解・意見・感想などは、執筆者に属し、株式会社FXCMジャパンの見解を示すものではございません。

■ 課題いろいろ

社長日記
14:50
2010/05/18

お客さまから多くのご要望を頂きます。可能な限り、みなさまからお寄せいただいたご要望を実現すること、お叱りを頂く課題を解決すること、が最優先課題だと肝に銘じております。

もっともっと、スピード感を持って対応していかなければならないと反省しています。

当面の大きな課題として全社的に取り組んでいること、検討していることの一部を列挙してみます。

1.i-phoneでの取引

私もi-phoneユーザーです。早期実現を希望されるお客さま、ぜひナマのご要望をお寄せください。

2.約定環境の改善

スリッページを極力なくし、約定率を限りなく100%に近づけること。インターバンク直結のNDD(No dealing desk)方式は、業者が価格操作に介在しないため、透明性と公正性に優れていますが、流動性が十分でない場合などにスリッページが発生したり、約定に時間を要することがあります。これが弱点です(発生確率は非常に低いのですが、ゼロではありません)。

システムなどのインフラ強化によってこれを継続的に改善していくことが常に課題なのですが、日本の場合、ディーリング方式で即約定をつける仕組みが一般的ですし、そうした方式でTSを利用したい(以前は当社もそうでした)というごニーズが強いことも承知しています。

このNDD型はFXCMジャパンの基本なのですが、ディーリングデスク型の約定の仕組みを再度導入することも必要かなと感じる今日この頃です。。。

3.システムトレードの改善

らくちんFXの抜本的バージョンアップを準備しています。お客さまにリターンをあげていただくにはどうすればよいか、という原点に帰ります。

また、ご要望の強いのがMT4です。さらには、MT4と同等以上のスペックを誇る独自システムトレードツール導入とともに、準備中です。独自システムはβ版がラスベガスのEXPOで公開されています。近々、ご紹介できると思います。

4.小口化

レバレッジ規制もにらみ、資金負担を重くせずにトレードしていただけるような商品仕様を検討中です。

お客さまの声が改善の原動力です。コールセンターやメールにて、ぜひご意見ご要望をお寄せください。よろしくお願いします。


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